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日本だけ報道されていないワクチン開発拠出金のパワーゲーム

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おはようございます。高橋ひろしです。

欧州連合(EU)が中心となって、日本、英国、ノルウェー、カナダ、サウジアラビアが主催する新型コロナウイルスのワクチンと治療薬の研究に向けての資金拠出のためのオンライン国際会議が5月4日からスタートしています。

各国の他、慈善団体や銀行などが資金支援を約束し、拠出額の合計は74億ユーロ(約8500億円)にもなりました。資金は各国や国際機関を通じて研究機関に拠出されます。

 

参加したある国と参加していないある国

日本の各メディアでも取り上げられて、参加した一部の各国のほか、「米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が率いるビル&メリンダ・ゲイツ財団も参加」などと報道されています。しかし、各国のメディアを比べると、日本では参加しているけど報道されていない国、そして参加していない国が報道されていません。

 

その国とは、中国とアメリカです。 この記事は各紙5日に出ていていますが、「米マイクロソフト」は書かれてはいるものの中国とアメリカの文字はありません。 では、どちらが参加してどちらが参加しなかったか。それは中国が参加していて、アメリカとロシアが参加していないのです。

 

アメリカと中国の会見内容

参加していないアメリカはアメリカ国内の記者会見で、アメリカは経済支援や世界保健団体への拠出、その他人道支援等で24億ドル(約2,570億円)を拠出していると強調しつつ、何度も記者から質問のあった会議に欠席した理由はまったく答えませんでした。そもそもこの会議は世界保健機関(WHO)の要請があって開かれたもの。WHOを批判し、拠出金の停止をするほどのアメリアは、この会議に参加したくないのでしょう。

中国は参加こそしましたが、拠出金のことは一切触れず「中国国内でのワクチン独自開発へ、多額の資金投入をしてきている」と強調しています。そして「難局では他者を攻撃しても何ら得るところはない」とアメリカの中国対応を批判しています。

 

海外メディアの反応

アメリカメディアは「米中間の鍔迫り合いがヒートアップ」と報道、フランスメディアは「米国がいよいよ孤立」と報じているほど、世界的な対立が深刻化しています。 日本以外の多くの国のメディアでは、この深刻さも報じていますが、日本のメディアでは私がチェックした限り、どこも触れられていません。これでは日本では「世界がまとまってワクチン開発に8500億円拠出した」としか映らないでしょう。

さらにもう1つ。日本のメディアでは、日本が拠出した金額さえ報道されていません。日本は「850億円以上」を約束しました。決定金額ではなく「以上」とついているところがポイントです。

 

日本では都合の悪いことは報道されず美談になった

世界的には、この会議で拠出額は集まったものの大国の対立やエゴにより世界情勢を左右するのではないかと危惧するニュースですが、日本では世界がまとまった美談的な報道になっています。今後、世界の情勢はますます流動的になり、日本の経済へも大きな影響が出てくるかもしれません。 世界の流れをチェックし、慌てないようにお金と心と知識の準備をしておきましょう。

 

 

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高橋 ひろし https://line.me/ti/p/@584zlqhm