尖閣諸島で中国が日本を抗議する感覚
おはようございます。高橋ひろしです。
一昨日、中国政府は尖閣諸島周辺で中国公船が日本の海上保安庁の船から「違法な妨害を受けた」と主張し、日本側に抗議したと発表しました。
尖閣諸島とは?
尖閣諸島は、行政区分としては沖縄県石垣市。今は久場島だけさいたま市に住む人の私有地ですが、他は国有地でありすべて無人島です。しかし過去には200名程度の日本人が住んでおり、戦後のサンフランシスコ講和条約でも国際的に日本国有の領土と確定しています。ところが、1968年に東シナ海で石油埋蔵の可能性が指摘されて以来、中国と台湾が領有権を主張し始めて、外圧や実力行使を繰り返しています。
海上自衛隊が常に監視
日本としては尖閣諸島の領土問題は無いという立場であり、世界的にも法的優位性が高く、比較的多くの国が日本の主張を認めています。 そのため、日本としても海上自衛隊が相当の力を入れて、また米軍とも協力して監視をしています。 ただ、残念ながら近隣諸国を刺激するため、そうした活動の報道はほとんどありません。 尖閣諸島がニュースになるとき、海上自衛隊という言葉がすぐに出てくるのは、こうした活動のおかげです。
世界的に見ても日本の領土と考えている国が多いが・・・
つまり、尖閣諸島は名実ともに日本が管理しているのです。中国や台湾から見たら、事実上日本が実効支配している地域となります。 そういった状況の中、特に中国は日本の実効支配を崩し、中国が支配していると世界にアピールしているのです。 だから、世界に向けて日本に抗議してきたのです。
力で領土拡大は歴史の常
今の日本の感覚では、力で領土を拡大するなんて!と思う人が多いかもしれませんが、日本を含めた世界の歴史ではよくあることであり、今でも実効支配したものが優位になっている地域は多数あります。特に大陸文化では自分の国が拡大、縮小、一部独立などはなんら珍しくなく、それが当たり前のように教育を受けます。
尖閣諸島も沖縄も「中国のもの」という教育
中国では尖閣諸島や台湾はおろか、沖縄さえも「中国のもの」と思っている人が多くいます。今はたまたま日本が行政サービスを行っているだけという感覚です。 去年10月に首里城が燃えてしまいましたが、中国メディアはトップニュース。 日本では古くから歴史的に交流があるからだろうという論調ですが、事実上中国と同じ国だと思っているのです。 乱暴な言い方をすると、北海道や本州の人がイメージする沖縄と似たような感じです。 これは中国国民がおかしな認識を持っているのではなく、そう教育されている結果です。
相手や世界の感覚を知って対抗する力を
こうした感覚の差を知らないで、日本だけの感覚で考えていたら、それこそ中国に実効支配を許してしまいます。領土問題は相手国、そして世界があってのこと。これからの日本の安全保障や経済を考えていく上で、相手や世界がどう考えているのかを知り、日本の安全と経済を守っていきましょう。
完全無料のLINE@で不労所得システム&極秘情報等 配信中!