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シアトルの「自治区」

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おはようございます。高橋ひろしです。

19日はアメリカにおける奴隷解放記念日「ジューンティーンス」(フリーダム・デーと呼ばれることもあります)でした。毎年、全米各地で記念行事が行われ、一部の企業では有給休暇の日(1865年テキサス州で発令されたことから、テキサス州は祝日)にするなどの日です。今年はニューヨーク市で市の休日になりました。

しかし、今年は新型コロナウイルス感染を巡る懸念から多くの記念行事が中止。その反面、黒人男性が白人警官に暴行された事件をきっかけにした人種差別撤廃や警察の暴力反対を訴えるデモ行進が相次ぎました。

 

シアトル市の「キャピトル・ヒル自治区」

この抗議デモは日本ではほとんど報道されていませんが、世界的にはずっと続いており、連日トップニュース扱いです。抗議デモの中でも過激な人たちは11日にワシントン州シアトル市の一角に「キャピトル・ヒル自治区」(autonomous zone)を発足させたと宣言し、警察など公権力そのものも介入できなくなっています。介入できないのは市長の意向によるものですが現地警察は困惑しており、警察側は「コミュニケーションが死んでいる」(CNNインタビュ-)と表現しています。

 

政治や公権力が信用できない

こうした自治区が発足するときは、自分たちの政治や公権力が信用できないという意思表示でもあり、専制君主国家では発生することです。しかしアメリカは民主主義国家。政治家や大統領は自分たちが選んだ代表であり、そのルールを破っている矛盾が生じています。トランプ大統領は「無政府主義者にシアトルが乗っ取られた」とツイートし鎮安のため軍の派遣も示唆しているほどです。

 

行政サービスの提供は受ける

しかし「自治区」というぐらいですから、現政府を転覆させたり現政府から独立しようとしたりするわけではなく、行政サービスの提供を受けながら自治だけを自分たちで行うなんとも都合が良い状態とも言えます。

 

 

1960年代の日本は学園闘争=テロだった?

こうした問題は、過去に日本でもありました。1960年代の学園闘争です。時代は高度成長期ですから学生は就職活動にこまることはなく、学生が力を持って大学を占領し自治や社会革命を主張した闘争です。学生社会派の闘争といえば聞こえがいいですが、海外では「テロリスト」と表現されています。 特に中東では、この時代の日本はテロが多発する国というイメージさえ与えてしまい、中東の高齢者には「日本はテロがある怖い国」というイメージを持った人も少なくないほどです。 そしてこの学園闘争の結果、何かがうまれたでしょうか? 

 

民主主義で自治区を宣言する矛盾

今回のシアトルの「自治区」も構造は似ており、公権力を否定するものです。現地の報道を見ると治安は急速に悪化しているようには思えませんが、自治区を宣言したデモ団体の主張も非常に独裁的です。 今後、公権力や政治に不満を持ち、日本を含む世界のあちこちでこのような事が発生することが懸念されます。 公権力や政治に不満を持つ場合、少なくとも民主主義である国であれば、民主的な解決をまずは図る。 そうしたプロセスを踏んでいない場合は、国家が崩壊する危機がない限りは距離を置く。

 

主義主張が強い声に惑わされないで、常に自分の意見を持てるようにしましょう。

 

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高橋 ひろし https://deepcoresystem7.com/lp/