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研究力が落ちた日本

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おはようございます。高橋ひろしです。

 

昨日、英科学誌ネイチャーは、主要科学誌に2019年に掲載された論文数などにもとづく研究機関の研究力ランキングを発表しました。

50位以内に入った日本勢は11位の東京大(前年8位)、37位の京都大(同29位)だけになり、1位は5年連続で中国科学院でした。中国勢は今回、新たに2機関がトップ10にランク入りするなど、躍進が目立ちました。国別のランキングでは、日本は米国、中国、ドイツ、英国に続く5位でした。

 

研究費が研究力にダイレクトに反映される時代

直接的には、研究費の問題は大きいでしょう。研究は成果が見えにくいので各国が研究開発費として予算計上しています、2000年と比べて、日本は1.11倍、アメリカは1.62倍ですが、中国は10.7倍になりました。研究費がダイレクトに論文数や研究力ランキングに反映されています。

 

研究時間がとれない日本の大学

もう1つの問題点は、研究施設としての大学です。大学研究員は大学の授業も担当します。この授業も行い、事務作業も行い、さらに研究をしているのが実情で、研究をして論文を書いている物理的な時間が少ないのです。そのため、アメリカなどでは大学教員に採用された時点で研究員を少なくとも一人雇える仕組みになっていることが多いですが、日本ではほとんどありません。


実際に、日本国内の優秀な人材が他国に流出しています。日本を盛り上げたいと思っても、目先の研究費が無いとどうしても研究できないのが実情でしょう。

 

論文の発表方法

論文というのは、一旦完成した段階で「プレプリント」発表をします。この論文を各研究者が読んで、疑問点やより精査を求める部分を指摘し、自分以外の視点を入れて、より論文を完成させていきます。このプレプリントはインターネット上で公開されているので(一般的に「アーカイブ」と呼ばれます)、誰でも読むことができます。もっとも今は、新型コロナウィルス問題でのプレプリント発表がとても多いのですが、素人の私が読んでも乱雑な論文が数多く発表されている印象です。

そして、その後に権威のある主要科学誌に投稿され、査読があります。これは、この論文の最終審査のようなもので、この査読に通過すれば主要科学誌に掲載されます。 意外と知られていませんが、査読者はボランティアに近くて研究者は持ちつ持たれるという関係性が生まれます。

 

研究者は国境を超えて動くが国籍に誇りを持つ人も多い

そこから優秀な研究者は国境を超えて動きます。研究中は自分の国籍などを考える人は少ないでしょうが、日本人として科学で貢献したいと考える研究者は多くいます。長年にわたって自分たちの価値を社会にアピール出来なかった研究者や大学にも問題がありますが、最近ではすぐに結果を出さないものにはお金を出す意味がないという論調が日本社会を支配していることも大きな問題です。

 

長期視線を持つ

短期的な視線も必要ですが、国としての長期的な視線を持つ。国民一人一人が日本の方向性を考えて行く必要がありますし、個人にとっても長期的な収入源の確保や自分の長期的な価値を見いだせる力がつくでしょう。

 

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高橋 ひろし https://line.me/ti/p/@584zlqhm