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コロナウィルスと市販解熱剤

おはようございます。高橋ひろしです。

世界的にコロナウィルスが蔓延してきた現在、熱が出てもすぐに病院に行けない事も多く、市販の解熱剤を飲まれる人も多くいます。

先月末あたりから、日本国内外を問わず、コロナウィルスで回復した人はイブプロフェン系の薬を服用しておらずアセトアミノフェン系の薬だけを服用していた、という情報が出回っています(海外ではパラセタモールとなっていますが、それはアセトアミノフェンの国際名です)。薬局でも質問をする人が多くいます。

最近はデマ情報も多くなり、中にはこの情報は製薬会社の陰謀ですか?と疑う人もいます。情報を疑うことは大事ですが、まずは陰謀論を考えるより事実を検証していきましょう。

 

 イブプロフェンとアセトアミノフェン

イブプロフェンとアセトアミノフェンは、両方とも解熱剤ですが、分子構造の骨格が違う別物です。イブプロフェンは効果が高いのですが、インフルエンザ等で処方すると痙攣を起こしたり脳症リスクがあり、日本ではインフルエンザでの服用及び15歳以下での服用は推奨されていません。知識のある医者や薬剤師にとっては、コロナの疑いがある場合、イブプロフェンを使用する判断は無いでしょう。


そもそも3月17日の段階でWHOはイブプロフェンの服用を避けるよう勧め、フランス政府保健相もイブプロフェンは新型コロナウイルス感染症を悪化させ得ると指摘しています。

ところがその3日後、WHOは「控えることを求める勧告はしない」と正反対の事を表明。治療に当たっている医師への調査の結果、通常の副作用以外に症状を悪化させるという報告はなかったためだとしています。ここで大混乱が起こりましたがよく読んでください。「通常の副作用」はあると認めているのです。


イブプロフェンは市販薬として非常によく使われています。イブプロフェンが名指しされたのは市販薬で一般的であり解熱効果も高いので、薬剤知識がない人が安易に飲んでしまう問題点が現場から指摘されているからです。名指しで表明されると、売れなくて困る現象が起こります。実際にヨーロッパでは売れ行きが激減。日本ではほとんどのメディアでこの問題に触れない有様です。病院でさえも製薬会社と関係があるので広報として発表しないのです。

 

アセトアミノフェンが安全


こうした事実から、もし熱が出て市販解熱剤を服用する場合、今回においてはアセトアミノフェンを服用したほうが安全であることは想像がつくと思います。  日本でも多くの市販解熱剤でイブプロフェンを使用していますので、市販解熱剤を購入するときは薬剤師に相談して購入しましょう。


高橋 ひろし https://line.me/ti/p/@584zlqhm