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一体何のための基準値なのか?

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おはようございます。高橋ひろしです。

昨日、東京都は新型コロナウイルスの感染者を新たに47人確認したと発表しました。東京都は独自に「東京アラート」そして「ステップ1、2、3」を設定しており、都が定めた緩和の目安は1週間平均で感染者数20人未満です。今回の発表により1周間平均で20名を超えましたが、小池百合子知事「今回は積極的に検査を行った結果としての数字(感染者数)で、かつての数字とかなり違っている」として解除を続けます。

 

基準値で対策しなくなった東京都

今日のコラムではコロナウイルス対応そものもに対する問題ではなく「基準値」の話を取り上げます。 東京都は「1週間平均で感染者数20人未満」という基準を設けたのですから、その基準がクリアーできなくなった事が判明したのであればすぐに対応を戻さないと、一体何のための基準だったのか、意味がなくなってしまいます。

 

2011年「ただちに影響はない」で基準値を無視した国

この問題は2011年の福島原子力発電所事故時にも発生しました。私が記憶している中で一番ひどかったのは放射性ヨウ素 の基準値です。今まで輸入も含めて300Bq/kgが基準値であり、輸入食材が時々この数値を超えておりマスコミでも問題視されるほとでした。ところが事故が発生したあと、「基準値の3355倍が検出されましたが、ただちに健康被害が出ることはない」としてそのまま流通させたのです。 当時は空間線量も規定値を大幅に超えていて「ただちに影響はない」という言葉がよく出ました。 食品に関しては「暫定基準」にして今までの7倍近くまで引き上げました。水も3倍(WHO国際基準の30倍)に引き上げています。

 

基準値を作った意味がなくなる

こうした例外を認めると、基準値を作った意味がまったくなくなってしまいます。そもそも基準値というのは国や自治体または業界団体が決めて、国民や都道府県民、就労者が守るように強制しているものです。その基準値を超えるとリスクがあると判断したから決めた基準値です。それを曖昧にしてしまうと、不信感が広まるのは当然の話しです。

 

かつての数字と違えば、もはや数字さえ無意味

さらに今回は「かつての数字とかなり違っている」と発言をしました。そうなると数字を発表している意味すらなくなってしまいます。「今回は積極的に検査を行った結果」であるので今までは積極的に検査を行っておらず過小だったといっているようなものです。もはやなんのための感染者数の把握であり基準であるのか、支離滅裂です。

 

消費税増税の基準も曖昧になっている

消費税のアップのときも、安倍総理が「リーマン・ショック級の出来事がない限り10%にする」と発言していましたが、4月の参院本会議で「消費税については(中略)社会保障を構築するためにどうしても必要な財源と考えています。今般の新型コロナウイルス感染症の経済への甚大な影響に対しては、リーマン・ショック時の経済対策の規模を上回る規模の緊急経済対策を財政、金融、税制を総動員して策定することとしています」と答弁。 リーマン・ショックの規模を上回るのに10%は維持すると基準を変えています。

 

損切りラインを決めたけど損切りしないのと同じ

投資でいえば、一度決めた損切りラインに達しても損切りしないでダラダラと保有しつづけてしまうようなものです。その結果がどうなるかは、想像がつくでしょう。最初に決めて損切りラインなどの計画は一体何だったのか? まったく無意味なものになってしまいます。


一度決めた基準値は、新しい合理的な事実がでてこない限り変更しない。それを守らないと信用だけではなく、資産や健康さえも失ってしまう危険性が高いのです。

 

 

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高橋 ひろし https://deepcoresystem7.com/lp/